Case
導入事例
折込チラシ最適化から多角的な店舗分析へ:Datawise Area Marketer で実現するデータドリブン・マーケティング

- 折込チラシ広告の効果検証と、適切な場所に配布する為の最適化をしたい
- Datawise Area Marketer で吸引率を競合店と比較
- データに基づく折込チラシ広告の最適化の実現
- 現在は競合対策店舗の分析や新規出店時の市場分析等、用途を拡大
入口は「折込チラシの最適化」
貴社が人流分析にご興味を持たれた背景についてお聞かせください。
きっかけとしては、「折込チラシ広告の最適化」が中心にありました。
我々の運営するドラッグストアでは、折込チラシでの集客力がかなり重要なポイントを占めています。そんな中で、古くからやっているその手法自体の効果を検証する方法を社として模索していました。
広告チラシの最適化にあたり、Datawise Area Marketer 導入前に取り組んでいたことはありましたか?
はい、いくつかのデータ・ツールを組み合わせて分析していましたが、決定打に欠ける状況でした。別のツールと国の統計データを組み合わせて分析するも精度に懸念があったり、「吸引率(エリア内の消費者が買い物の為にその施設を訪れる確率)」を調べるために会員カードのデータを分析するも、来訪者全体の傾向とするには不足を感じていたり。
そういった中で Datawise Area Marketer 国内居住者版と触れられたかと思いますが、どういう印象をお持ちでしたか?
ドコモの営業の方からご紹介を頂きましたが、まず、交通量については別のツールよりもより精度が高い印象でした。加えて、カード会員以外も含めた来訪者全体の、地域ごとの「吸引率」の測定が簡単にできるというのが弊社にとって大きかったです。UIも使いやすそうという事で、最初のご紹介からワクワクしたことを覚えています。
何度も何度も検討を重ね、Datawise Area Marketer に行きついた
新ツールを導入されるにあたり Datawise Area Marketer 以外のツールとも比較されましたか?
はい、実際に複数社様にてテスト試用させて頂き、弊社内にて使えるものかどうかを検討させて頂きました。
具体的には、「データソースが何なのか?」「店別の商圏の確認(昼、夜)ができるか?」「競合店を含む店別の商圏のシェアの確認ができるか?」「競合店の来店頻度がわかるか?」といった、より具体的な業務で必要な指標を設定させて頂き、基準に達するかどうかを確認させて頂いた次第です。
かなり詳細にご導入の検証をされたんですね。
最終的に Datawise Area Marketer を導入するに至った決め手は何でしたか?
Datawise Area Marketer については、例に申し上げた指標のほとんどをクリアされていました。その上で、最も重要視したのは「UI/操作性」「データ精度」の2点でした。
まず、Datawise Area Marketer は操作性が抜群に良いことが大きな決定要因になりました。日々行うデータチェックにおいて、どれだけストレスなく使えるかは積み重ねで大きな違いになります。この点 Datawise Area Marketer はトライアル初日からマニュアルなしに直感的に使うことができました。
加えて、データ精度に関して、Datawise Area Marketer は特に人口の少ない郊外エリアでの分析がナチュラルに行えるというのが大きいです。
他社ツールの中には、郊外エリアは苦手なものもあります。この点、Datawise Area Marketer はソースデータが多いだけでなく、業界で唯一AIの技術を使って拡大推計がなされるシステムをお持ちのため、分析結果に妙な偏りや抜けが生じにくく、街中から郊外まで、リアリティのある数値を元に分析できるという点からみても、我々にはとてもマッチしているツールだと感じました。
年次で契約更新のタイミングには毎年他社様の製品と比較させてもらっているのですが、複数回検証してもやはり Datawise Area Marketer が弊社にマッチしているという結論になっていますね。
折込チラシの効果測定から新規出店の市場調査まで広がる用途
厳しい審査を何度も潜り抜けているということですね。
今は Datawise Area Marketer をどのように活用されてますか?
現在の活用方法としては、折込チラシの効果測定や吸引率に基づく配布計画の立案という、既存店のマーケティングが主な用途になります。
加えて、業績が芳しくない店舗について、「真の問題と要因」を探ることにも使っています。たとえば、私たちが「この店舗は近くの競合ドラッグストアAの影響で客足が衰えているのでは」と先入観を持って捉えていたところ、Datawise Area Marketer の回遊分析の機能を使うことで「実はその隣のディスカウントストアBの併利用率が高くなっている」という客観的データを見ることで真の不信要因を把握、対策を打てるようになりました。
また今後は、新規出店の際のマーケット調査にも Datawise Area Marketer を使うことになりました。道路交通量やエリア全体のポテンシャル、想定される競合店の集客状況を確認、精度の高い出店を実施するためにも使ってく予定です。
ありがとうございます。
では、Datawise Area Marketer の良い点を3つ、挙げて頂けますか?
- 感覚的に使える操作性:これは非常に重要です。他社様の製品ではマニュアルを見なければわからない部分も、Datawise Area Marketer は直感的にわかる。スピード感を持って使えるのはツールとして大変評価の高い部分です。
- 社内メンバーに分析結果をシェア・説明しやすいビジュアル:メッシュの色分けや競合との勝ち負けなど、他のメンバーに説明するときもとても分かりやすく表示されるので、重宝してます。
- 進化し続けるデータ精度:ソースデータの量とだけじゃなく、独自AIによる拡大推計によって、我々のように人口の少ない郊外エリアでも精度高く使えるという点です。
広義での「マーケティング」を実現させていく為に
ありがとうございます。
では、今後データワイズに期待されていることは何でしょうか?
精度向上のためのチューニングや、多種多様な機能のアップデートを長らくご提供頂きましたが、それら一つ一つのアップデートのおかげで、我々の分析や企画の精度も上げて頂いております。
今後も新しい便利な機能を止まらずに開発し続けて頂けると、我々としてもより深く分析や企画が出来ると思っておりますので、引き続きどうぞよろしくお願い致します。
ありがとうございました。
では最後に、貴社の今後のデータ活用への思いを是非お聞かせください。
弊社としては、これまで以上にマーケティングにおいてデータ分析を重視してきています。何か取組を行おうとする上で、経験則や感覚だけに頼らず、客観的なデータを用いて会社を強くしていきたいという思いが社にはあります。
そのために、マーケティングを統括する部署(地域開発マーケティング本部)を作ったという経緯もあります。この部署では既存店のマーケティングのみならず、新規出店の候補地分析などもミッションとして持っております。様々なデータオリエンテッドな企画を出来るように取り組んでいきたいと思います。
多様なデータの中でも、人流データについては特に大きな可能性があると考えています。先ほど折込チラシの効果測定の話をさせて頂きましたが、マーケティングという言葉を広く捉えたときに、地域に起こっている様々な事象を人流データとして把握、それらに対する施策を立案する手段として、Datawise Area Marketer を活用する機会はさらに増えるんじゃないかと考えています。
我々はドラッグストアだけのみならず、調剤薬局、介護、配食サービスなどの多様なサービスを地域に提供することで地域の皆様の健康と生活を支える、「地域密着型企業」としてあり続けたいと考えています。人流データを始めとする様々なデータを活用することで、お客様の求められているサービスをたゆむことなく開発・提供していく、そんな組織でありたいと思っています。