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位置情報ビッグデータ×AIで実現する新しいマーケティング戦略とは?事例も解説!

位置情報ビッグデータ×AIで実現する新しいマーケティング戦略とは?事例も解説!

デジタル技術の急速な進化に伴い、我々の日常生活はますますデータに満ち溢れています。その中でも、特に注目されているのが「位置情報ビッグデータ」です!スマートフォンやGPS機器などの普及により、私たちの動きや行動がリアルタイムで把握され、膨大な量の位置情報データが生成されています。そして、この情報は都市計画からビジネス戦略までさまざまな分野で活用され、未知の可能性を切り拓く鍵となっています。

本記事ではAI技術の進歩によって可能となった、位置情報をビッグデータを使った新しいマーケティング戦略について、人流分析ツール「Datawise Area Marketer」の開発・提供を行う私たちが徹底的に解説していきます!

位置情報ビッグデータとは?

位置情報ビッグデータは、主にユーザーの位置や移動パターンに関する大量のデータのことを指します。このデータは、皆さんがお持ちのスマートフォンや、その他のGPSデバイスなどから収集され、そこには個々の位置座標や移動経路、滞在時間などが含まれています。具体的な例としては、ユーザーが特定のアプリを使用する際に位置情報を共有する、オンライン地図やナビゲーションサービスを利用することで生成されるデータなどがあります。こうした情報は、地理的な特性や人々の行動パターンを把握するのに役立ちます。

昨今、位置情報ビッグデータは、都市計画、交通管理、ビジネス戦略、広告ターゲティングなど、さまざまな分野で活用されています!これにはAI技術の進歩が深い関係を持っています。

位置情報ビッグデータをAIで解析し実用化へ

位置情報ビッグデータは、その名の通り量も膨大で、従来それを扱えるのはほんの一部でした。しかし近年、AI技術が急速に進化してきたことで、今では一般的に扱えるデータとなり、前述したように様々な分野で活用されるようになったというわけです。

ビッグデータは膨大な量の情報を生成し、AIはそのデータを分析・学習し、洞察を導き出す役割を果たします。ビッグデータはAIの学習データとして活用され、AIは複雑なパターン認識や意思決定においてビッグデータの恩恵を最大限に引き出します。これにより、予測分析、自動化、意思決定の改善など、効果的な情報活用が可能となります。

次に弊社が提供するDatawise Area Marketerのケースでお話しします。

NTTドコモのビッグデータを独自AIで解析した人流データ

Datawise Area Marketerは、約9,600万人(*1)以上の会員数を持つNTTドコモのdポイントクラブ会員の位置情報をビッグデータを、独自に開発したAIによって解析した人流分析ツールとなっています。また人流データを誰でも簡単に扱える社会を目指し、”直感的に扱えるUI”にこだわり、その結果、これまで以上に高精度な分析結果を誰でも瞬時に導き出せることを実現しました。

Datawise Area Marketerで得られる情報は主に以下のようなものになります。

  • 施設来訪者属性
  • 商圏分析・比較
  • 周辺交通量
  • エリア人口動態
  • 時系列比較

ここに挙げたものは一部ですが、これらを応用することでさらに細かな情報取得が可能となり、あらゆる場面でご活用いただけます。一つずつ詳しく解説していきます!

施設来訪者属性

9,600万人以上のdポイントクラブユーザーの位置情報から、施設来訪者の性別や年齢といった属性を任意の期間、時間帯ごとに分析していただけます。

商圏分析・比較

任意のエリアの人流データや競合店の顧客データを分析し、市場規模やニーズを把握することができます。また、施設来訪者の推定居住地、就業地を元に商圏範囲を可視化し、それにより自店舗と競合店舗の商圏を比較することもできます。

周辺交通量

任意のエリア周辺の道一つ一つの交通量を方向別で歩行者・自動車に分けて把握いただけます。

エリア人口動態

任意のエリアの居住人口や時間帯別人口等の情報を得られます。またアンケート機能(*2)により性年代・年収・世帯構成といった細かい属性も把握することが可能です。

時系列比較

経年で来訪者にどんな変化があったのかを、エリアや個別の施設毎に分析することができます。

 

*1… 2023年12月現在
*2… アンケート機能とは9,600万人の会員の中からおよそ1,000万人に許諾をいただき実施されたアンケートのことで、より細かな属性(年収・世帯構成など)を把握するためのものになります。

位置情報ビッグデータ×AIで可能となった最新のマーケティング

先ほどからお伝えしているように、位置情報ビッグデータはAIによって一般的に扱える人流データとなり、様々な場面で活用されています。具体的には【飲食業・流通小売業】【不動産・デベロッパー】【自治体】などが導入し、実際にご活用いただいています。活用方法は業種によって様々ですが、以下に主な活用方法をご紹介します。また、実際にご導入いただいた企業様にインタビューも行っておりますので、そちらも是非併せてお読みください!

飲食業・流通小売業の場合

実店舗を持つ飲食業や流通小売業の場合は、主に新規出店時の調査段階から、運営開始後の競合分析や、来訪者の調査などにご活用いただくケースが多くなっています。全国に飲食店を展開する株式会社プロントコーポレーション様に行ったインタビューをご紹介いたします。

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不動産・デベロッパーの場合

不動産やデベロッパーの場合では、運営する施設の全体的な人流調査や開発段階でのニーズ調査などにご活用いただくケースが多いです。また、実際に導入していただいた大和リース株式会社様ではPark-PFIを進める中でご活用いただいており、こちらに関してご感想をいただいております。

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自治体の場合

自治体でも幅広くご活用いただいております。観光地として有名な地域では観光客の調査などにも活用されますし、まちづくりや防災の観点でもご活用いただくケースが多いです。今回は大阪府の岸和田市様と徳島県の徳島市様のインタビューをご紹介します!

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まとめ

なぜ、近年位置情報ビッグデータの注目が高まり、活用される場面が急増したのか。その背景にはAI技術の急速な進歩が関係していることがお分かりいただけたかと思います!また、そうして一般的に扱えるようになった人流データは、どのような企業が、どのように活用しているのかもお分かりいただけたかと思います。Datawise Area Marketerは現在2週間の無料トライアルも実施しております!この記事で少しでもご興味をお持ちいただけましたら、是非一度実際に触れていただければと思います!

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