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シリーズ人流レポート②冬の夜を彩る人流トレンド:⛄イルミネーションイベント来訪者の特徴比較【六本木ヒルズ・名古屋栄・神戸ルミナリエ】

シリーズ人流レポート②冬の夜を彩る人流トレンド:⛄イルミネーションイベント来訪者の特徴比較【六本木ヒルズ・名古屋栄・神戸ルミナリエ】
今月から、話題のイベントや行楽地の“リアルな人出”を
Datawise Area Marketerのデータでひも解く人流レポートシリーズをスタートしました。
普段なんとなく感じている“街の変化”を数字で見える化し、
来店促進や販促に役立つ視点をお届けします。
さて、第2回となる今回はイルミネーションスポットの
六本木・名古屋・神戸の人流動向を比較しました。
今年のマーケティング活動の参考に、ぜひご活用ください。
⏰【時間がない人向けまとめ】
- 🌟 六本木、名古屋栄、神戸ルミナリエの3大イルミネーション会場で来訪者の特徴が異なる!
- 🏙️ 六本木は全国から若年層中心に夜遅くまでの来訪が多い都市型ナイトカルチャー型。
- 👨👩👧👦 名古屋栄は地元密着のファミリー層や中間世代が多く、早めの夕方訪問が特徴。
- 👵 神戸ルミナリエは関西圏中心でシニア層多め、落ち着いた夜間鑑賞スタイルが強い。
- 📊 Datawise Area Marketerの夜間人流データ分析が、各地域の集客特性把握に役立つ!
はじめに
冬の夜を彩るイルミネーションイベントは、地域の魅力発信や観光促進、商業活性化に欠かせない存在です。Datawise Area Marketerの匿名スマホ位置情報データを活用し、主要3会場の来訪者の居住地・年代・来訪時間帯の特徴を比較しました。
調査概要
- 対象エリア:六本木ヒルズ(東京)、名古屋栄(名古屋)、神戸ルミナリエ(神戸)
- 期間:2024年11月〜12月初旬(夜間18時〜23時59分)
- 分析軸:居住地、年代、来訪時間帯
1️⃣ 来訪者の居住地分布
| 会場 | 居住者の来訪率 | 通勤者の来訪率 | 来街者の来訪率 |
| 六本木 | 23% | 17% | 60% |
| 名古屋栄 | 5% | 23% | 73% |
| 神戸ルミナリエ | 22% | 8% | 70% |
2️⃣ 年代別来訪傾向
| 会場 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代以上 |
| 六本木 | 4% | 9% | 20% | 34% | 33% |
| 名古屋栄 | 5% | 11% | 25% | 35% | 24% |
| 神戸ルミナリエ | 5% | 11% | 22% | 35% | 27% |
3️⃣ 再訪率比較(リピート vs 初見)
イルミネーションイベントの“人気の質”を見る指標として、
今年の来訪者が **「初見(初回訪問)」なのか、
それとも 「リピート(過去にも訪れた経験のある来訪者)」 なのかを比較しました。
🔹 六本木ヒルズ
初見:88%
リピート:12%
六本木は毎年SNSで話題になることから、初見の割合が高め
一方でリピート層は、飲食やショッピングとセットで楽しむ“六本木習慣層”が支えています。
🔹 名古屋・栄
初見:75%
リピート:25%
名古屋栄は地域密着型で、地元のリピーター比率が最も高い結果に。
家族連れが毎年の恒例行事として訪れる傾向が強く、
「地元の冬のイベント」として根付いていることが分かります。
初見の来訪者も多くいるものの、5回以上来訪する人の割合は5%と最大で、毎年同じ場所を訪れる”ファミリー層の来訪も認められます。
🔹 神戸ルミナリエ
初見:88%
リピート:12%
神戸ルミナリエは、復興イベントとしての歴史背景から、
“毎年来る”固定ファンと、初めて訪れる観光客が散見されます。
4️⃣ 各地域イベントの集客特性まとめ
✨ 六本木は若年層の夜遅くまでの来訪が多く、都市型ナイトカルチャー色が強い。
✨ 名古屋栄は地元密着でファミリー層が多く、夕方の訪問がメイン。
✨ 神戸ルミナリエはシニア層が多く、落ち着いた雰囲気で楽しむ層が中心。
5️⃣ 今後の展望と施策提案
- 六本木:SNS連動イベントや飲食店連携の強化が効果的。
- 名古屋栄:ファミリー層向け早時間帯プログラムや地域連携の促進。
- 神戸ルミナリエ:高齢者向けサービス充実やアクセス改善が重要。
✅ まとめ
冬のイルミネーションイベントは、同じ「光の演出」であっても、
来訪者の属性や行動パターンが街ごとに大きく異なることがデータから明らかになりました。
六本木は若年層中心のナイトカルチャー型、
名古屋栄はファミリーを中心とした地元密着型、
神戸ルミナリエはシニア層や落ち着いた来訪が多い鑑賞型という特徴が見られます。
さらに、再訪率にもエリアごとの個性が出ており、
**「誰が来ているイベントなのか」**を把握することが、今後の企画設計・販促計画に大きく役立つと言えるでしょう。
Datawise Area Marketerを活用すれば、
リアルな人流データにもとづくターゲット分析・集客戦略の最適化が可能です。
冬イベントはもちろん、年間を通じたエリアマーケティングにおいても強力な武器となります。
今後も、さまざまなイベントや商業地の人流トレンドをシリーズでお届けしていきます。
ぜひ次回もご覧ください。






