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どうなる2026年の初詣? 2025年から見る傾向予測

2025年もいよいよ終わりが近づいてきました。年末年始といえば初詣を思い浮かべる方も多いと思います。
そこで今回は、Datawise Area Marketer を用いて人気初詣スポットの人流データをもとに、三が日の来訪者の動きを詳しく見てみました。ぜひチェックしてみてください。
調査概要
対象エリア
- 明治神宮(東京都)
- 成田山新勝寺(千葉県)
- 浅草寺(東京都)
期間
- 2025年1月1日(水)~1月3日(金)
対象データ
- 来訪者年代構成
- 来訪者男女比
- 商圏自宅
- 時間帯別来訪者数推移
- 日別来訪者数推移
調査1:来訪者年代構成比・男女比
まず、来訪者の年代構成と男女比に注目します。以下の表では、各スポットごとの年代別割合と年代別の男女比を整理しました。
| 対象スポット | 年代 | 年代別割合 | 男性比 | 女性比 |
| 明治神宮 |
20~29歳 | 3% | 65% | 35% |
| 30~39歳 | 8% | 59% | 41% | |
| 40~49歳 | 21% | 50% | 50% | |
| 50~59歳 | 32% | 52% | 48% | |
| 60~69歳 | 21% | 53% | 47% | |
| 70歳~ | 15% | 51% | 49% | |
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||||
| 成田山新勝寺 | 20~29歳 | 3% | 60% | 40% |
| 30~39歳 | 8% | 50% | 50% | |
| 40~49歳 | 23% | 48% | 52% | |
| 50~59歳 | 31% | 51% | 49% | |
| 60~69歳 | 20% | 51% | 49% | |
| 70歳~ | 15% | 56% | 44% | |
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||||
| 浅草寺 | 20~29歳 | 3% | 61% | 39% |
| 30~39歳 | 10% | 51% | 49% | |
| 40~49歳 | 23% | 50% | 50% | |
| 50~59歳 | 30% | 54% | 46% | |
| 60~69歳 | 20% | 48% | 52% | |
| 70歳~ | 14% | 50% | 50% | |
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調査結果から、すべてのスポットで似たような傾向が見られました。全スポットで最も多かったのは50代の参拝者であり、次に40代、60代と続き、40代から60代の来訪者が全体の7割以上を占める結果となっています。20代の来訪者については、男性の方がやや多いという傾向が見られました。
調査2:商圏自宅
次に、来訪者がどの地域から訪れているのかを調査しました。下記の表では、各スポットにおいて来訪者数が多かった上位3都道府県を示しています。さらに、来訪者数トップ20の都道府県を対象に地域別の構成割合をグラフで可視化しました。赤字で示したとおり、いずれのスポットにおいても、対象スポットが所在する都内・県内からの来訪者が最も多く、全体の過半数を占めていることが分かります。
| 対象スポット | 順位 | 都道府県 | 割合 |
| 明治神宮 | 1位 | 東京都 | 58.54% |
| 2位 | 神奈川県 | 12.92% | |
| 3位 | 埼玉県 | 9.26% | |
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| 成田山新勝寺 | 1位 | 千葉県 | 58.54% |
| 2位 | 東京都 | 12.92% | |
| 3位 | 茨城県 | 9.26% | |
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| 浅草寺 | 1位 | 東京都 | 52.16% |
| 2位 | 埼玉県 | 13.25% | |
| 3位 | 千葉県 | 10.31% | |
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また、関東圏からの訪問者が圧倒的に多いことも確認できました。一方で、関東地方以外からの来訪者も確認され、年末年始には帰省や観光目的での来訪が見られます。
調査3:時間帯別・日別来訪者数推移
続いて、期間内で来訪者数が特に多かった上位5つの日時を以下の表にまとめてみました。
| 対象スポット | 時間帯 | ||||
| 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
| 明治神宮 |
1月1日
10時台 |
1月2日
10時台 |
1月3日
10時台 |
1月1日
11時台 |
1月2日
11時台 |
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| 成田山新勝寺 |
1月1日
9時台 |
1月1日
10時台 |
1月2日
9時台 |
1月3日
10時台 |
1月2日
10時台 |
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| 浅草寺 | 1月2日
12時台 |
1月2日
11時台 |
1月3日
11時台 |
1月2日
10時台 |
1月3日
10時台 |
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すべてのスポットにおいて、来訪者は9時から15時の時間帯に集中していることが確認されました。特に、明治神宮では10時台の来訪者数が最も多く、初詣のピークとなっていました。また、明治神宮では元日の来訪者数が多かった一方で、成田山新勝寺や浅草寺では2日に来訪者が多く、スポットごとにピーク日が異なる傾向が見られます。さらに、3日にはすべてのスポットで、1日および2日と比べて来訪者数が落ち着くことが確認されました。
まとめ
今回のデータを見ていくと、三が日の初詣は時間帯・年代・居住エリアなどに共通した傾向がある一方、スポットごとに来訪ピークや属性の違いもはっきり表れていることが分かりました。特に、10時前後の混雑や40〜60代の来訪が多い点は、年末年始の人流を把握するうえで重要な示唆となります。
このように、商圏分析や移動動態の視点を加えることで、より立体的にエリアのポテンシャルを把握できます。こうした分析結果は、周辺ビジネスの事前準備やイベント企画、混雑対策の検討など、さまざまな場面で活用できる有用な情報といえます。Datawise Area Marketerを活用することで、リアルな人流データにもとづいたターゲット分析や集客戦略の最適化が可能となり、冬季イベントに限らず、年間を通じたエリアマーケティングにおいても強力な武器となります。
データワイズでは、人流データを通じて人々の行動や地域の変化を可視化し、地域・商業施設・小売事業者の皆さまが、より的確な販促・出店・運営判断を行えるよう支援しています。















