Case
導入事例

主観×客観を掛け合わせ「説得力のある新店開発計画」

【取材日:2023年12月05日】
小売・飲食・サービス
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社
マルエツ・カスミ・マックスバリュ関東、スーパーマーケット3ブランドを展開。
新店開発における課題に対し、積極的に人流分析ツールを活用することで解決を図りました。
目的
  • 新店開発における業務効率化と予測精度向上
解決方法
  • 人流分析ツールの活用により交通量調査の省力化を実現。机上での膨大な計測データを分析利用
効果
  • 交通量だけじゃなく、デモグラフィック情報も含めて、新店候補地にまつわるあらゆる情報に客観的根拠を持たせることができた

「業務効率化」と「予測精度向上」とを同時に実現する手段を考えていた

貴社が人流分析にご興味を持たれた背景についてお聞かせください。

開発本部 部長 髙木様(当時)

新店候補地の調査には「売上予測業務」というものがあります。
それに用いるパラメーターの一つに「交通量」があるのですが、その調査には時間と人手が限られていることから現地で短時間しか実施できないという課題がありました。

人流分析データを用いることで、デスク上でその値を確認し、精度も上がるのではないか?と考えたのが一番最初のきっかけです。

交通量調査にはかなり労務コストがかかってたのですね。具体的にどんなことをされてたんですか?

年間数千件の候補地から選定を行い、検証できそうな候補地として挙げられた月間数十件の候補地に対してスタッフが現地調査を行っていました。

スタッフにはいろんな調査業務がある中で、当然ながら24時間そこに張り付くわけにもいきません。数十分現地で交通量のカウントをするなどやっていたわけですが、それだとどうしても断片的な情報になってしまいます。

デスク上である程度の目星をつけられて、且つ断片的じゃない継続された交通量データを抽出するには、人流分析ツールが必須と考えていました。

選定の決め手は「高い精度・実務利用しやすい機能」

そんな中で、Datawise Area Marketer を導入された経緯を教えて頂けますか?

Datawise Area Marketer も含め、人流分析ツールは3社ほど比較をしました。

各社でトライアル利用をさせて頂きながら、かなり細かいところまで調べて比較させて頂きました。

最終的に Datawise Area Marketer を選ぶ決め手になったのは、道路別に交通量を計測・比較できるなど、実務で使いやすい機能が多い点です。また精度も他社に比べて高いと感じました。

ちなみに、社内で導入の決裁を得る上で「交通量に関する情報がこれまでよりも多く、且つ継続的に分かる」という点をアピールポイントにできたという点も大きいですね。

「決裁を得る」のも重要なポイントですよね。
では今、Datawise Area Marketer をどう活用してますか?

一番は新店候補地の調査ですが、その中で以下5つが主だった活用ポイントです。

  • 接道部分・店頭出入口・最寄駅出入口の交通量確認

    開発本部 神野様

  • 対象地を行き交う交通者のデモグラフィック情報確認(年収や世帯構成など含む)
  • 来訪者の居住エリア確認
  • 周辺メッシュごとの顧客獲得率(吸引率)確認
  • 想定競合店への来訪者の居住エリア・併訪問率確認

加えて既存店のマーケティングにおいても、以下3つで活用しています。

  • 来店者のデモグラフィック情報取得(年収や世帯構成など含む)
  • 競合店との比較(来訪元エリア・併訪問率)
  • 店舗改装前後での比較

いろんなポイントでお使いになられているのですね。
では、実際に活用して感じた、Datawise Area Marketer の魅力を3つ教えてください。

  1. 地図・グラフなどのビジュアルが非常に分かりやすいです。デジタルツールに縁遠いメンバーでもすぐ使えました。
  2. 複数の対象地のデータを同時に抽出・表示できる点です。複合的な情報を拾いに行きたいときには大変便利です。
  3. お客様のデモグラフィック情報をクリアに見ることができる点。dポイントクラブのアンケートデータが使われていて、時系列且つ競合店の状態も含めて分析できるのは画期的ですね。

 

主観×客観を組み合わせ、社内コミュニケーションを円滑に

ありがとうございます。
ちなみに、Datawise Area Marketer を導入したことでチームに変化などございましたか?

我々が携わっている新店開発という領域において、従来から大事にしてきた「現場や現物の体感」は、当然ながら今後も大事にしていかなければなりません。現地に赴かなければ分からない情報は必ずあります。

一方で、それを裏付けるために「客観的な物差し」として人流分析を利用することで、会議体でもより高い納得感を感じてもらうことができました。

関連部署とも連携しながら企業としてさらなる成果を目指す為には、アナログとデジタル(=主観と客観)の両軸を大事にする事が重要です。

とても力強いお言葉です。
では最後に、Datawise Area Marketer へ期待されていることをお聞かせください。

Datawise Area Marketer はこれまでも「施設エリア範囲指定のサジェスト機能」や「来訪者推定アルゴリズム改善」など、利用者にとって嬉しいアップデートを高速でリリースして頂いています。

より実務に沿った、机上の空論で終わらせないユーザビリティにこだわった開発を進めて頂いていると聞いています。

是非ともこれからもさらにプロダクトを磨いて頂き、業界全体のマーケティング力を高めていっていただけたらと思います。

  • タリーズコーヒージャパン株式会社
    小売・飲食・サービス
    全国各地に780を超える店舗を展開し、年間で40件の新規出店を目指す。
    コロナ禍の数ある逆境を乗り越え、人流分析ツールでの分析を、新規出店の必須手段としてご利用いただいています。
  • 公益財団法人横浜観光コンベンション・ビューロー
    自治体
    産官学連携で横浜市の観光事業を担う。
    様々な視点でのマーケティングを直感的に行えるツールとして、 Datawise Area Marketer をご活用いただいております。
  • 愛知県警察
    自治体
    愛知県警察では、従来から独自の交通事故分析システムを活用し交通事故抑止対策を推進しています。
    人や車の交通量を地図上に可視化する為に Datawise Area Marketer をご導入頂き、過去の交通事故発生状況とクロス分析、より具体的な危険箇所等を割り出すことで、効果的な交通事故抑止対策を図っています。

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