Case
導入事例

ノンストレスで欲しいデータに手が届く、コロナ禍を経て得た手段

【取材日:2024年02月27日】
小売・飲食・サービス
タリーズコーヒージャパン株式会社
全国各地に780を超える店舗を展開し、年間で40件の新規出店を目指す。
コロナ禍の数ある逆境を乗り越え、人流分析ツールでの分析を、新規出店の必須手段としてご利用いただいています。
目的
  • コロナ禍前後で変わったお客様の動きを、タイムリーなデータとして取得したい
解決方法
  • エリア分析・交通量分析など各種機能を使って、候補地の出店売上予測に必要なデータをあらゆる切り口で取得し、分析を行った
効果
  • 期待した商圏内のターゲットボリュームから来店頂くことができ、狙い通りの売上を得られた

コロナ禍が強いた方針転換と更なる苦境

貴社が人流分析にご興味を持たれた背景についてお聞かせください。

最初のきっかけはコロナ禍です。

それまで当社は、主にオフィス街などのいわゆる都心部に出店する機会が多かったのですが、緊急事態宣言をきっかけにサラリーマンやOLのみなさんが会社に出社できなくなってしまいました。

もちろんその影響は売上に直結します。都心部の店舗は軒並み打撃を受け、休業を強いられる店舗もございました。

そんな中で、以前からドライブスルー店舗を検討していたこともあり、いわゆるロードサイド等の郊外への出店計画を本格的に動かすに至りました。

コロナ禍は人の動きを大きく変えましたが、それを経て開発の方向性を変える程の転換を強いられたということですね。
その際の苦労などございましたか?

事業開発本部 事業開発管理グループ 仁田様

一番苦労したのは、今まで参考にしていた調査データが使えなくなってしまったことですね。

コロナ以前と以後とで人の動きが変わってしまった中、例えば5年に1度のスパンで官公庁が出している統計データも、参考にできる部分は限定的でした。

郊外への出店を強いられた我々にとって、新たなエリアの特性を知りに行くことは大変重要なことなのですが、それすらもできない。大変な苦境に立たされた気分でした。

 

気になるデータを「欲しいときに欲しいだけ」得るためのツール

苦難が続いたのですね…
そんな中で人流分析ツールの導入を検討され始めたということですか?

はい、そうです。とにかく、欲しいデータを欲しいだけ分析できるツールを探していました。

特に郊外において重要になってくるのは、道路交通量です。ロードサイドへの出店において、道路交通量のデータからその道を「どんな人が、どのように、どんな目的で通っているのか」を類推するのが重要です。

移動制限等限界があった為、現地調査をするにもむやみやたらに候補地を見て回ることもできません。

ですので、交通量をシステム上で調査できるツールを探していた際に、Datawise Area Marketer と出会いました。

郊外エリアの商圏を知りに行くのは大変なのですね。
最終的に Datawise Area Marketer を導入するになった決め手も、その交通量分析ですか?

はい、一番の決め手は交通量分析です。

候補地だけじゃなく、全国の道路交通量をPC上で確認できるという点は、大変有難かったです。

もちろん他社の製品とも比較したうえで、我々の実務に沿ったユーザビリティという点でも優れていました。

具体的には、選定エリアの人口や施設ごとの人の出入りについても、気になったことを簡単にデータとして呼び出せるという点です。データのレスポンス(システム上の分析時間)も速く、すぐ出せるのが気持ちいいですね。我々にとって業務効率を飛躍的に上げるものでした。

出力に時間がかからないのは、実務において大変重要ですね。
では、実際に今どのように Datawise Area Marketer を活用していますか?

まずは候補地が属するエリアに人口がどれくらいいるかを見るためにエリア分析をします。性別や年代、収入帯ごとに、弊社で設定したターゲット層がどれくらいいるのかを調べます。

そこから場所を絞って、候補地周辺の交通量を分析します。複数の道路の交通量や通行者の性別・年代、車両の移動速度も分かるので、弊社の店舗と親和性が高い場所なのかを計ります。

また、周辺に弊社の既存店がある場合などは、お客様の居住地(商圏)に被りがないかも調べます。既存店のボリュームゾーンに出店してカニバってしまうのを防ぎます。

いろんな方向からデータにアプローチしながら、年間40件の出店目標に向けて1日に何度もログインして使ってます。

 

確かなデータに基づく分析を、更なる経営展開へも活用

Datawise Area Marketer を使った効果はございましたか?

売上については狙い通りの結果を得ることができました。

また、出店前に想定していた商圏のボリュームに対して、実際に出店後の商圏を分析するとほぼ同じボリュームになっていました。今後の出店にもしっかり活かしていけそうだと感じています。

新規出店の重要なツールになってるのですね。
では、Datawise Area Marketer の良いところを3つ教えてください。

  1. データレスポンスの速さ。実際使っていると、出力でストレスがかからないのが大変重要です。
  2. 日本国内全ての道路、施設、エリアを調査できる点。PCにログインすれば簡単に情報を得られるというのがいいですね。
  3. アンケート分析機能でカスタマー特性を深堀しやすい。年齢・性別だけでなく、年収帯・世帯構成・おこづかいの額など、これまで以上にペルソナの深掘りがクリアにできます。

では最後に、Datawise Area Marketer を使って貴社が今後目指すことについてお聞かせください。

まずは、ドライブスルー形式の出店を今後も拡げていきますが、駅前小規模店舗なども含め、今まで出していなかった立地にもどんどんチャレンジしていきます。

その際、ドライブスルー店舗では車両の、駅前店舗では歩行者の交通量分析を駆使して計画していこうと思います。

また、紅茶に注力した「&TEA」ブランドの店舗開発も進めていきます。店舗デザインも女性が担当するなど、女性をメインターゲットとした弊社の新しいチャレンジになりますが、女性比率やターゲット年代データをエリアごとに分析しながら、各地に展開していきたいです。

 

  • ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社
    小売・飲食・サービス
    マルエツ・カスミ・マックスバリュ関東、スーパーマーケット3ブランドを展開。
    新店開発における課題に対し、積極的に人流分析ツールを活用することで解決を図りました。
  • 公益財団法人横浜観光コンベンション・ビューロー
    自治体
    産官学連携で横浜市の観光事業を担う。
    様々な視点でのマーケティングを直感的に行えるツールとして、 Datawise Area Marketer をご活用いただいております。
  • 愛知県警察
    自治体
    愛知県警察では、従来から独自の交通事故分析システムを活用し交通事故抑止対策を推進しています。
    人や車の交通量を地図上に可視化する為に Datawise Area Marketer をご導入頂き、過去の交通事故発生状況とクロス分析、より具体的な危険箇所等を割り出すことで、効果的な交通事故抑止対策を図っています。

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