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店舗出店は都心部から郊外へ?アフターコロナの今、注目の新たなマーケティング手法

店舗出店は都心部から郊外へ?アフターコロナの今、注目の新たなマーケティング手法

2020年頃から続くコロナ禍の中で、それまでの常識とされていたことがいくつも変化してきました。
影響を受けた業種は数多くありますが、その中でも飲食業界は大手でさえも多くの店舗を閉店せざるを得ない状況に追い込まれたりと、経営に苦しむ様子が伺えます。

そんな中で昨今、新規の店舗を作る際の出店候補地選定に変化が見られるようになりました。

本記事では、アフターコロナで増えつつある「郊外出店」と、それに合わせて注目の集まる「最新のマーケティング手法」について解説していきます。

大手企業も続々!アフターコロナで注目される郊外出店

スターバックスコーヒー ジャパンは2024年末までに2,000店舗出店を目指しており、2021年の6月に行われた発表会にて「これからは郊外型店に重点を置く」と説明しました。また、大手牛丼チェーン松屋では2019年頃から郊外出店に注力し、2022年の段階で2019年に比べて2倍以上の郊外型店を出店しました。

これまでは新規で店舗出店をする際、人が多く集まる都心部や駅前などから候補地を選定していくのが一般的で、飲食店に限られた話ではありませんが、店舗型のビジネスを展開されるオーナー様の多くは「人が多く集まる場所=都心部」に出店することを第一に考えてこられたかと思います。

しかし、そうした場所は当然ながら維持コストも大きいため、今回のコロナ禍のように情勢によっては収入と支出のバランスが大きく崩れてしまい、突然窮地に追い込まれる可能性が高いことも証明されてしまいました。加えて、度々ニュース等でも取り上げられるように、リモートワークなどの普及などから「地方移住」の需要も高まるなど、人々の生活圏にも変化がありました。

そこで注目が高まっているのが郊外での店舗出店です。

郊外ロードサイド店が急増する理由

郊外といっても様々ですが、中でも交通量の多いロードサイドでの出店が増えています。その理由として

  • コロナ禍で遠出する消費者が減ったこと
  • 地方では車移動が主流ということ

が挙げられます。
郊外に住む方の中には「確かにここ数年、都心部へ出向く機会が減った」と感じることが増えた方も多いのではないでしょうか?最近ではようやく外出規制のようなものが廃止傾向にありますが、それでもコロナ禍以前と比べると人の動きに大きな変化がもたらされたのは事実です。
また、郊外に行けば行くほど車社会であることから、郊外ロードサイドでの店舗出店が増えています。

コンパクトシティ

国が進めるコンパクトシティへの取り組みも郊外出店増加を後押ししていると言えます。
コンパクトシティとは住宅や商業施設が市街地に集約されている都市のことを指します。車を運転して買い物に行くのが困難な高齢者などをはじめとする地方住民が、バス・電車などの公共機関や徒歩などで暮らせるようにと、こうした動きが始まりました。また、行政コストも抑えらるというメリットもあります。

こうした場所への店舗出店が増えているのも大きな理由の一つでしょう。

郊外ロードサイドに出店するメリット

郊外ロードサイドへの店舗出店には様々なメリットがあります。

  • 目に留まりやすいことから集客しやすくなる
  • 都心部に比べて出店コストを抑えられる
  • 幅広い層のターゲットを狙える
  • ドライブスルーや駐車場の確保がしやすい
  • 商圏が拡がる

業種や提供する商品によっての違いはありますが、様々な店舗が乱立する都心部への出店に比べて存在感を示せる可能性も高く、その地域での認知や集客面でのメリットが大きいでしょう。また、比較的単身者や2人世帯が多いとされる都心部に比べて家族連れなども多くいることから幅広いターゲットが狙える点、車やバイク移動が多いことによる商圏の拡大も店舗運営するに当たってプラスとなるのではないでしょうか。

一方で、酒類の提供を主とする飲食店などは不向きな可能性もあります。このように当然デメリットもありますが実際に多くの企業が郊外ロードサイドへの出店を増やしているところからもメリットの大きさを感じられます。

ロードサイドへの出店を検討する際に必要な情報

実際に郊外ロードサイドに店舗出店をする際に必要な情報はどのようなものが考えられるでしょうか。

  • 交通量
  • 交通手段(車・バイク・自転車など)
  • 商圏範囲
  • 利用者の属性

郊外ロードサイドへの出店経験がある企業や、これから出店を計画している方の声を聞くと上記のようなものが挙げられました。それらをまとめて取得できるようなものがあれば非常に役立つことが想像できますが、あらゆる技術が発展した現代では既にそうしたツールが存在します。

それは「人流データを活用した位置情報分析ツール」です。

人流データでここまでわかる!最新のマーケティング手法

交通量の分析自体はこれまでも人の手で計測されていたり、既に活用されていたりしますが「人流データ」を活用することで従来よりも正確で、より多くの情報を手軽に取得することが可能になりました。実際の交通量を時間帯別で表示できたり、過去に遡った情報取得が可能なことから経年によっての変化を分析することも可能です。また、どこから訪れているかなど、商圏も知ることができるので、実際に出店した後のイメージのしやすさや、広告戦略の計画などにも活かすことが出来ます。

Datawise Area Marketerの機能紹介はこちらをご覧ください。

さらに弊社独自の新機能として「車速計測」まで可能となりました。
車やバイクの利用者がどのポイントで速度を緩めて走行しているかを知ることができれば、より具体的に出店候補地の選定にお役立ていただけると思います。

機能紹介

ここではスターバックスが2023年春に新規店舗出店する栃木県宇都宮市の「西川田駅」周辺の交通量分析を行ったデータの、実際の管理画面をご紹介します。(※情報は一部非公開とさせて頂きます)

分析したいエリアを囲い、調査期間を指定するだけで、簡単にあらゆる情報を取得することが可能です。

続いて車速計測の画面をご紹介します。
画面中央の矢印は緑→黄色→赤の順番で混雑状況を示しています。
1枚目は赤丸で囲われている部分で「0〜60km/hで走行する車」をターゲットしており、その結果が表示されています。

こちらは同じ地点の16km/h以下で走行する車のみをターゲットした結果です。

ターゲットごとの違いがお分かりいただけたかと思います。
あくまで一部の機能紹介となりますが、細かく分析することによって様々な情報を取得し、ご活用いただけます。

まとめ

昨今、注目が高まっている郊外への店舗展開。
本記事ではその理由や郊外出店のメリット、実際に検討する段階ではどのような情報が必要なのかなどを解説いたしました。弊社の提供する人流データを活用した位置情報ツール「Datawaise Area Markter」では郊外出店を検討されている方にとっても最適なツールとなっています。是非製品を知っていただき、ご活用いただければと思います。

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