Case
導入事例

三井住友海上火災保険とデータワイズ

【取材日:2021年11月10日】
※直近の状況は取材時の内容と異なることがあります
保険・金融
三井住友海上火災保険株式会社
BtoBtoC ビジネスモデルで、三方良しのマーケティング。
「すぐ使える人流ビッグデータ」の導入で、顧客体験価値のさらなる向上を目指しています。
目的
  • 代理店の先にいらっしゃるお客様の「顧客体験価値」向上の実現。
解決方法
  • 人流ビッグデータの活用によりお客様の行動やニーズをデータで理解、マーケティングに反映 (CX マーケティング)
効果
  • 圧倒的に使いやすいツールにより、データサイエンティストでなくても高い解像度で顧客分析を実行可能に。データから得られる知見を活かし、新規事業も検討中。

貴社の事業と、注力されていることについて、ご紹介をお願いします。

2010年4月、「三井住友海上グループホールディングス」「あいおい損害保険」「ニッセイ同和損害保険」の3社が経営統合し、MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社が誕生しました。同社は国内収入保険料1位であり、その中核を担っているのが三井住友海上火災保険株式会社となります。
三井住友海上火災保険は、代理店を介する保険会社であるがゆえに、(当時)直接消費者に向けたマーケティングについてそこまで重要視されていなかったところがあります。
そこで、この度Datawise Area Marketer を導入し、「BtoBtoC」のビジネスモデルにおけるお客様のタッチポイントを探りながら、「顧客体験価値」をどう向上させるか?という点において戦略の立案と推進を行っています。また、実店舗の代理店に 、我々が実店舗の商圏分析等のマーケティング支援を行ったりしています。

「顧客体験価値の向上」と「マ―ケティング戦略」

人流分析に興味を持たれたきっかけは何ですか?

マーケティング戦略を策定するうえで、様々なマーケティングの理論・フレームワークがあるなか、商品が“売れない”理由というのは突き詰めれば次の3つであると考えます。
「お客さまがそもそも商品を知らない/知っているけどいらない/以前買ったけどもういらない」この3点を、「知っている/欲しい/また欲しい」に変えていくために、当部では様々なマーケティング施策を行っています。
我々は「CX マーケティング」と呼んでいるんですが、これは「顧客体験価値の向上」と「マーケティング戦略」をミックスさせた意味の造語です。

経営企画部(当時) 木田浩理様

広告に関してオンライン広告だけじゃなく、オフライン広告も両方やることで、あらゆるお客様の生活に入っていくということに力を入れています。
今までは代理店とのやりとりが主でしたが、その先のお客様の位置情報やニーズという一般的なマーケティング分析ができていない状況を改善するために、人流ビッグデータの活用を検討しだしました。たとえば屋外広告だと「このエリアにはどの時間帯に性別・属性の方が何人いた?」ということが分からなければ、広告の効果が測定できません。そのためには人流分析は必須ということで Datawise Area Marketer と出会ったというところです。

見たい場所をピンポイントで簡単に可視化できるシステム

では、ご採用の決め手となったDatawise Area Marketer の魅力を、3つ教えてください。

悪いところをさがす方が難しいですね(笑)

ビジネスイノベーション部兼デジタル戦略部(当時) 村田竜一様

  1. 簡単に使えるところ。操作方法が非常にわかりやすいですよね。これまで分析ツールは苦手と言っていた社員も「使ってみたい」と言ってくれます。
  2. 「その場にいた人の数」だけじゃなく、「何分留まったか(滞在時間で区切って調べられる)」「他にどの地点(競合店)に留まったか」など、かゆい所に手が届く分析ができるのは素晴らしいです。
  3. フォーカスする商圏の大きさ(都道府県単位から数百m半径単位まで)を変更しても同じような粒度で結果を表示してくれるのはうれしいですね。

簡単に使えるということですが、日頃の業務の質も変わりましたか?

こういう人流分析ツールって、「データサイエンティストじゃないと使えない」みたいな製品がまだ多くあります。操作方法を覚えるまでが一苦労、みたいな。
Datawise Area Marketer だと、この膨大なデータが、抽出する場所を地図上で区切ってあげるだけでものの数分で確認できるってことが、すごく革新的だと思うんです。アンケートデータを基にSQLやBIツールを駆使して集計していた苦労を考えると、時間や工数の削減にもなります。
また、当部内でのマーケティング分析に使うだけでなく、他の部署でも活用されています。例えば当社保険商品の代理店に対して、店舗周辺の商圏分析や競合分析、交通量分析を行うなど、販売を支援するためにDatawise Area Marketer を使っています。

顧客満足度の向上と新規事業の拡大を狙う

ありがとうございます。
では、今後Datawise Area Marketer をどのように活用していく予定ですか?

我々としては、先にお話しした通り、当社や商品の認知拡大、契約までの導線の整備、契約されたお客さまの満足度向上など幅広く担ってまいります。直近では、まず当社の認知度を強化していく必要があると考えています。損害保険会社といえば三井住友海上、とすぐに名前が挙がるような存在にしていきたいです。
2つめに、弊社営業力の強化です。これまで取引先や代理店へ保険の提案がほとんどだったところに、マーケティングの提案ができるように変えていきたい。商圏の人口や属性、人流データからこれまでにない提案ができる営業社員を育てていきたいです。

経営企画部(当時) 伊藤豪様

また、新規事業として「防災・減災」に関わるサービスを計画しています。
気候データや河川の状況などを検知し、過去のデータに遡って災害の予測や被害の軽減ができると考えています。そこにさらに人の動きの情報を加えて精度を高めてくれるツールとして、さらなる活用を想定しています。多数のご契約者さまの生活をお守りする保険会社として堅実なビジネスを続けていく一方で、こうした新しい技術・ツールを活用してこれまでにないチャレンジもしていきたいなと思います。

  • タリーズコーヒージャパン株式会社
    小売・飲食・サービス
    全国各地に780を超える店舗を展開し、年間で40件の新規出店を目指す。
    コロナ禍の数ある逆境を乗り越え、人流分析ツールでの分析を、新規出店の必須手段としてご利用いただいています。
  • ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社
    小売・飲食・サービス
    マルエツ・カスミ・マックスバリュ関東、スーパーマーケット3ブランドを展開。
    新店開発における課題に対し、積極的に人流分析ツールを活用することで解決を図りました。
  • 公益財団法人横浜観光コンベンション・ビューロー
    自治体
    産官学連携で横浜市の観光事業を担う。
    様々な視点でのマーケティングを直感的に行えるツールとして、 Datawise Area Marketer をご活用いただいております。

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