Case
導入事例

リブランディング効果を人流データで解析

小売・飲食・サービス
株式会社プロントコーポレーション
コロナ禍による来客減少を受けてリブランディングに乗り出したプロント。その施策による効果の検証しより細かな属性情報を得るために弊社の人流ビッグデータを導入して頂きました。
目的
  • リブランディングによって増えたお客さんの人数の把握
  • そのお客さんの年代や平均滞在時間の分析
  • プロント以外のエリア回遊情報の取得
解決方法
  • ドコモ統計GPSデータを用い、店舗への人流を可視化
  • アンケート機能の活用で各属性データを取得
  • 他店舗来訪機能でターゲットの回遊情報を取得
効果
  • リブランディングの効果を確認できた
  • 来店頻度の増加、滞在時間の増加などをより立体的に検証できた
  • 今後の店舗改革に活用できることを確信

昨年からの新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けた外食業界。人の流れそのものが大きく変わり、各社その戦略の見直しを迫られています。その中で、株式会社プロントコーポレーション(以下、プロントコーポレーション)は、今春、20年ぶりにメインブランドのPRONTO(プロント)を刷新、新たな客層を獲得しつつあります。プロントコーポレーションは、そのリブランディング効果をデータで検証し、さらなる次の一手を考えるツールとして Datawise Area Marketer を採用。リブランディングによって増えたお客様の人数だけでなく、その年代や平均滞在時間の変化、さらには店外でどういったエリアを回遊しているかといったお客様の行動を理解できるようになりました。今後、お客様に新たな驚き、楽しさを提供し続けるお店作りを、人流データを活用して行われるとのことです。

 

コロナ禍の中、リブランディングを実施

プロントコーポレーションは1988年、サントリーとUCCの共同出資で設立。イタリアのバールをモデルに、昼はカフェ、夜は仕事帰りの一杯が楽しめるお店=二毛作ビジネスを、駅近・ビジネス街で展開してきました。コロナ禍により来客数が減少。新たな業態開発を含むリブランディングによって、脱コロナ、さらには本質的な課題である若い世代へのアプローチに舵を切りました。具体的には「二毛作」から「二面性」をキーワードに、昼は20~30代の働く男女に向けたよりデザイン性を高めたカフェ、夜はネオ酒場の要素を取り込んだ「キッサカバ」という全く違う業態の共存に刷新しました。

 

リブランディングの効果を人流データを用いて可視化

まず、2021年1月からPRONTO 品川店、PRONTO 青山店など都内約10店でテスト運営を開始。4月10日にはリブランディングの旗艦店として、内装を大幅改装した「PRONTO 銀座コリドー店」が登場しました。4月1日以降直営店各店舗のメニュー、制服、ロゴを刷新。FCオーナーに対してはリブランディングの効果を実際に見てもらい、数年かけて全国の既存店をリニューアルする予定とのことです。

リブランディングでPRONTO 銀座コリドー店では目に見える形で若者世代が増加しました。しかし、ここで一つの課題が発生しました。それは、「リブランディングを可視化・立体化する」ことです。来店者数はPOSデータの分析でわかりますが、その性別・年代構成や来店頻度、店外行動(他にどういったエリアを回っているか)等についてはより、具体的な把握方法が求められていました。そこで、検討したのが Datawise Area Marketer でした。

 

ドコモ統計GPSを使い、お客様のペルソナを具体的に把握

プロントコーポレーションでは、2020年3月よりドコモ統計GPSデータを用い、店舗への人流を可視化できる Datawise Area Marketer を採用。リブランディングされたPRONTO 銀座コリドー店を手始めに、リブランディングの効果検証を行いました。

「人流データをうたう、同じような商品はいくつかありました。その中で全国8400万会員のドコモGPSデータを用いたデータの精度、Datawise AreaMarketerの誰でもすぐに使い方がわかるインターフェース、人流データの使い方までを含めて行うデータワイズのアプローチを踏まえ、データワイズに決めました。」

「リブランディングの効果は一目瞭然でした。サービスを用いて人流分析することで、リブランディングによって明らかに20代の比率が上がったことがわかりました。さらには来店頻度の増加、滞在時間の増加など、より立体的にリブランディングの効果を検証することができました。リブランディングによって増加したお客様のペルソナを、Datawise Area Marketerは可視化してくれました。」

(株式会社プロントコーポレーション 事業推進本部 ビジネスサポート部リーダー 竹下様)

 

様々なデータを活用することで、お客様に新たな驚き、楽しさを提供する店舗づくりは続く

プロントコーポレーションは、Datawise Area Marketer を活用し、各店舗でリブランディングの効果を検証しつつ、さらに店舗改革を進めていくとのことです。

「コロナ禍によって、人々の流れは今も刻々と変わっています。お客様が今月と同じ行動を来月行うかは誰にもわかりません。お客様の理解は、日々、人流データ、POSデータをみて、仮説を立て、施策を実行、その結果をまた確認することの繰り返しで進みます。プロントコーポレーションは、顧客に新たな驚き、楽しさを提供し続けることを目指します。そのために自分の目を通してお客様を知り、データを通して客観的に検証しながら、プロント自身も変わっていきたいと考えています。」

(株式会社プロントコーポレーション 事業推進本部 副本部長上原様)

 

  • タリーズコーヒージャパン株式会社
    小売・飲食・サービス
    全国各地に780を超える店舗を展開し、年間で40件の新規出店を目指す。
    コロナ禍の数ある逆境を乗り越え、人流分析ツールでの分析を、新規出店の必須手段としてご利用いただいています。
  • ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社
    小売・飲食・サービス
    マルエツ・カスミ・マックスバリュ関東、スーパーマーケット3ブランドを展開。
    新店開発における課題に対し、積極的に人流分析ツールを活用することで解決を図りました。
  • 公益財団法人横浜観光コンベンション・ビューロー
    自治体
    産官学連携で横浜市の観光事業を担う。
    様々な視点でのマーケティングを直感的に行えるツールとして、 Datawise Area Marketer をご活用いただいております。

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